それは、JR東日本が発行する会員誌「大人の休日倶楽部・ジバング」に郷土の画家常田健の特集が掲載されることから始まる。
昭和通り商店街と常田健との繋がりは2004年に開催した中心商店街区の活性化事業、いろは通りで実施した「大地の感謝祭・常田健個展〈大地の絵筆〉」開催での中心メンバーであった事からで、2010年に郷土館で開催された「常田健生誕100年企画展」開催時も告知のためのパネル展を商店街上げて開催するなど繋がりは深い。
そんな関係から、全国60万部発行の冊子で紹介され、たくさんの方が常田健に関心を持ち来青すると思われるこの機会に、当地でのおもてなしを充実させることが必要と関係者と打ち合わせ、あきんど隊の会議で協議された。
青森市中心街区での冬季イベントが重なることから回遊性も期待でき、告知も共同で行い青森市全体イベントにした。
常田健関連では、冊子特集が12月号で発刊後の1月には「大人の休日倶楽部パス」利用で、当地を訪れる観光客が増えると思われるこの時期、昭和通り商店街、A・ファクトリー・郷土館・浪岡あぴねす・常田健アトリエ美術館で冊子に関連した企画を実施した。
昭和通り商店街は「常田健と遊ぼう」と題し、ブラックボックス1F(旧松竹会館)で掲載記事と主要作品、冊子未掲載の写真を大判でプリント、ダンボール台紙で展示、常田健作品を背景にして開催された、津軽三味線とフラメンコライブの映像、各放送局の特集番組を提示し楽しんでもらった。
各施設で行われている事業、中心街区での冬季イベントなどの紹介をする専従員を配置したことから、街歩きの途中で立ち寄り作品を見ながら談笑するお客様、冊子を片手に駅方面からポスターを頼りに訪れリュックを背にした盛岡市からのお客様、美術作品を持ち込み、鑑定を依頼されたり、教育関係者からは商店街が取り込む活性化活動を質問されたり、新聞に取り組みを掲載されたりと各方面に話題を提供でき効果絶大であった。
中川 英昭(イクロス)
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